先生への手紙

今日、中高で一番お世話になった先生の訃報を妹から聞かされました。

65歳で退職され、その後も嘱託として学校に残り、これからものんびりと教師を続けていこう、と思った矢先に「骨髄性白血病」と診断されました。
それから約2年。
先生は逝ってしまいました。

私は、手紙を書くのが大好きで、卒業後も先生とは時候の手紙のやりとりをずっと続けていました。
特に病気になったと聞いてからは、2~3ヶ月に一度は手紙のやりとりをしていました。

先生はとてものんびりしていて、ほんの少し校風に合わないようなところのある人でした。だから、いわゆる「万人受け」する先生ではなかったかもしれません。でも、それが私にはとても好ましく思えて、担任を外れてからも廊下で会えば、いつでもじゃれつきかまってもらっていました。
受験の時も担任の先生はそっちのけで、先生に相談に乗ってもらったり、勉強を見てもらったり。悪いことをしてしまい、皆から大目玉を食らった時も、先生は「メッ」と言い私に笑いかけてくれました。
卒業してからも、学校に行けば必ず先生を探しだし、今の自分の話をたくさん聞いてもらったり、写真を一緒にとったり、カレを紹介したりもしました。そして、結婚の報告もしました。
ただ、その時にはもう病気になられていて、結婚式に来ていただくこともかないませんでした。だけど、「先生にスピーチをしてもらいたい」と言うと「できたら是非とも出席したい」と返事をくださったのをよく覚えています。でも、私の式の時、先生は危篤に近い状態になり、生死をさまよっていたのです。

でも、奇跡的に先生は快復していったのです。

それからも先生とは何通も何通も手紙のやりとりをしました。会って話すことは一度もかなわなかったけれども、手紙を出すと必ず1週間以内にはすぐに返事がかえってきました。時には、薬の副作用でペンを持つことも大変な状態なのに返事をくれました。小刻みに震えているのが伝わってくるその手紙を見て、泣いたのも覚えています。


今年の春。
少しずつよくなってきていることが伺え、お花見にも行かれた、と手紙をもらいました。


そして、つい4日前。
私はまた手紙を書きました。
「先生元気にしていますか?梅雨とはいえ、夏のような暑い日が続きますね」と。


結局、「桜を見に行った、私もあなたが大好きですよ」という春の手紙が最期の手紙になってしまいました。

私の出した最期の手紙は、先生の元に届いたのかな。先生は読んでくれたのかな。


先生はとてものんびりして、小さいことはあまり気にしないとても大らかな人でした。そんな先生だから、病床の先生にまで悩みを書き連ねた手紙を書いた私。とても温かくて、シンプルで、心に響くアドバイスをくれた先生の手紙。


こないだ出した手紙に返事はこないけれど、明日、
「先生、返事はまだ?」
って言ってこようと思います。


恩師。
私にはたった一人。まさに恩師と呼べる大好きな大好きな先生が亡くなりました。
本当に悲しい夜です。




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